夏バテ対策 「へそヒーリング 」

暑さで体力や気力が落ちていませんか?夏バテ対策としておすすめの健康法が「へそヒーリング」です。

おへそをやさしく刺激し、消化や免疫力を元気にしていきます。生命を維持する大事な器官が集まっているへそから腸内環境を整えて、夏の疲れに負けない体・心・脳をつくりましょう。

 

 

「暑さでどうも元気が出ない」「冷房に当たりすぎて体がだるい」「冷たい物を取りすぎて胃腸の調子が悪い」といった声は、毎年夏になるとよく耳にします。いわゆる夏バテです。

 

夏バテの要因の一つとされるのが自律神経の乱れ。自律神経は、心臓を動かしたり、発汗を促したり、血圧や胃腸などの体の働きをつかさどる神経で、夏になるとバランスを崩しやすくなります。

 

その理由としては3つほど指摘されています。1つは脱水。夏になると汗をかくので、体は脱水状態になって、自律神経に悪影響を与えます。2つ目は夏の間感じている汗や湿度の不快感。人間はちょっとした不快感がストレスになり、自律神経のバランスに響くことがあります。3つ目は激しい温度差です。エアコンの利いた室内と外気温の差が自律神経に大きなインパクトを与えます。

 

こうした自律神経の乱れに、胃腸が絡んできます。暑いと体表近くを流れる血液が増えるぶん、胃腸の血流量が減ると言われます。また、大量に汗をかくと体内の塩分が不足して胃酸も減るのだとか。こうして消化機能が落ちているところに、冷たい水やビールをがぶ飲みすると、胃腸のはたらきが鈍くなります。

 

そこで、おすすめしたいのが、へそヒーリングです。へそ周辺をほぐし、腸に刺激を与えます。腹部の血流をスムーズにして、胃腸の働きを活性化させます。

 

 

<へそヒーリングのやり方>

1.おへそやおへその周りをゆっくり押します。

 

2.肩の力を抜き、リズミカルにおへそを押します。

 

3.押しながら口または鼻から息を吐き出します。

 

 

時間は1~3分。短い時間で1日に数回行うほうが効果的です。

 

 

 

暑い夏こそ、腸内環境を整え、体の余分な老廃物や毒素をしっかりと取り除きたいところ。へそヒーリングは熱帯夜で寝不足気味の人にもおすすめです。寝る前にやると、体の緊張がほぐれて寝つきがよくなり、翌朝すっきり目覚められるでしょう。

 

このほか、夏バテ予防には食生活も大切です。年齢を重ねるにつれ、気候の変化に体が順応しにくくなるとされます。規則正しい生活を送り、野菜を中心にビタミンやミネラルを含んだバランスのいい食事を心がけましょう。「たくさん食べる」ことよりも、「バランスのとれた食事を、ゆっくりよく噛んで食べる」ことが、体力・腸力の向上につながります。