夏の睡眠不足を解消して 夏バテ防止

寝苦しい夏の夜。なかなか寝付けず、眠りも浅くなりがちです。睡眠不足になると体力がダウンし、いわゆる夏バテのリスクがぐんと高まります。就寝前の「腸運動」でぐっすり眠りましょう。

 

■暑さで寝苦しい夜
ドコモ・ヘルスケアが男女約1600人(10代~80代)の睡眠状況を調査したところ、1年の中で夏が最も睡眠時間が短いという結果が出ました。夏(6~8月)の平均睡眠時間は5時間52分。一方で、春(3~5月)と秋(9~11月)はいずれも6時間6分、冬(12~2月)は6時間15分でした。

また、布団に入ってから眠りにつくまでの平均時間は、夏が19分27秒で一番長いことが分かりました。春は17分17秒、秋は18分24秒、冬は17分11秒でした。

 

■生活のリズム
そもそも、夏は何かと疲れがたまりやすい季節です。暑さゆえのだるさやイライラ、食欲不振によって、心身が不調を起こしがち。また頻繁に汗をかいて脱水状態になる人も増えます。

夏の体力・健康の維持には、規則正しい生活リズムで暮らすことが大切です。軽い運動をし

て、体に適度の疲労感を与えるのがポイント。忙しいときは1日10分間のストレッチでもOKです。息を吐きながら、筋肉を伸ばす部分に意識を集中してゆっくり伸ばしましょう。

また、ぬるめの温度で入浴するのもおすすめです。ぬるめの湯は心身を落ち着かせ、血行を促進するといわれます。眠気を誘って、疲労を回復させるのにも最適です。

 

■自律神経
夏になると、エアコンで冷えた部屋と屋外の激しい温度差によって自律神経が乱れがちになります。これが腸の機能に悪い影響を与えると言われています。腸内環境が悪化すると、毒素が体内にたまっていき、免疫力が低下。病気にかかりやすくなります。

暑苦しさが増す梅雨明けのころは得に要注意。いつもより意識して、腸をいたわることが大切です。

 

■水昇火降へ
ブレイン体操の「腸運動」では、お腹を膨らませたりへこませたりすることで腸の筋肉を意識的に動かして、腸を活性化していきます。腸にたまっていた血液が動いて全身に循環し、手足がぽかぽかしてきます。すると、お腹や下半身の温度は上がり、頭の温度は下がって水昇火降の状態になり、その結果、入眠しやすくなります。

布団に入ってから、仰向けで腸運動をするのがおすすめです。ベッドの上で下腹から脱力ができれば、心もリラックスできます。心身ともに緊張した状態から抜け出し、自律神経のうち、リラックス状態のときに働く「副交感神経」が優位になり、睡眠が深くなります。

また、腸運動はぜん動運動を活発にして、腸内フローラを整えていきます。朝の快便にも役立ちます。

 

今月のおすすめ地球市民1分運動「腸運動」