ベンジャミン学校 7期生卒業式と8期生入学式

 日本ベンジャミン人間性英才学校は4月23日(日)午後2時から、三重県志摩市のECO地球市民研修センターで、7期生の卒業式と8期生の入学式を行いました。 4 年ぶりに同センターに集まっての開催となりました。

卒業生、新入生、保護者、講師らが参加。また、式の模様はYouTubeでライブ配信されました。
新入生たちは、脳教育をベースとした実践重視の教育プログラムをスタートさせました。

 

提唱者・李承憲氏 「成長した皆さんが誇り」

式では、人間性英才教育の提唱者である李承憲( イ・スンホン)グローバルサイバー大学学長が動画で祝賀の挨拶をしました。
 李承憲氏は卒業生に向けて「昨年1 年で立派に成長した皆さんを本当に誇りに思います。多くの挑戦をして自分の価値をみつけ、人類愛・地球愛を実践する学校の伝統を守ってさらに大きく育てました。脳教育トレーニングを習慣化し、自分の価値を世に伝え、青年人材としてより大きな夢を広げていってください」と語りかけました。

また、新入生に対しては「自分を信じて、毎日脳教育と体力鍛錬で皆さんの体と脳を取り戻してください。自分の選択に堂々と誇りを持ち、やりたい活動を思いっきりしながら夢の1年を創造してください」とエールを送りました。 韓国から始まり、日本へと広がったベンジャミン学校について、李承憲氏は「約1400人の卒業生を輩出し、人間性教育と未来教育に新たな方向性を提示してきました。弘益と共生の価値がわかる人間性英才の成長ストーリーが、社会で希望の歴史になっていて、万感の思いです」と述べました。
 さらに、「ベンジャミン学校の卒業生が力を合わせて様々なNGO団体を作り、純粋な意志と情熱で社会、国家、地球のために力強く活動する様子を見て、深い感銘を受けています。1 0年前に反対を押し切って教育と青少年のために必要な学校という信念と意志で学校をつくった甲斐があったと感じています」と話し、日本の仲間たちに感謝しました。

 

品川玲子校長 「脳を共生に使う」
品川玲子校長は式辞で「7 期生、8 期生の皆さんに2 つの言葉をお送りします。
1つ目は『Take backyour BRAIN! 私の脳を取り戻す!』です。過去のよくない記憶にとらわれて自己肯定感が低くなっているのでしたら、それは、過去の情報に、脳が奪われています。過去の情報から、T a k e back my BRAINしましょう」
「2 つ目は共生です。取り戻した脳を、共に生きること、共生のために使っていきましょう。私と周りの人々の共生、私と自然との共生、私と地球との共生、みなさんの共生の意識と行動が、今、地球と地球に住む私たち人類も含めたすべての生命にとって必要です」と語りました。
 日本ベンジャミン人間性英才学校のメンターでもあり三重県会議員の中嶋年規氏も駆けつけ、祝辞を述べました。

 

生徒たちによる詩の朗読が行われ、李承憲氏の著書『筆絵瞑想』の一節を読み上げました。
生徒たちはこのほか、気功パフォーマンスも披露しました。
ベンジャミン学校では、体と心を同時に鍛えることができる気功を行う機会が多く、今回の気功は、国際気功大会で優勝したチームの監督がメンターとして指導しました。

 

生徒たちの成長
 この日、7 期の卒業生たちは、成長をうかがわせる自信に満ちた表情で式に臨み、思い出と希望を胸に保護者やメンターに見送られて門出を迎えました。
 卒業証書授与では、生徒を代表して1名が逆立ちで証書を取りに行きました。逆立ちは、同校の体力トレーニングである「ベンジャミンHSP12段」のひとつです。

 生徒たちは1年間、最新の脳教育の研究成果をふまえたプログラムのもとで、各自の創造的なプロジェクトに挑みました。また、中央ワークショップ、日韓合同オンラインワークショップ、人間性英才キャンプなどの多彩な活動やイベントを通じて、大きな経験を積みました。 こうした機会を活かしながら、生徒たちは視野を広げ、新しいことに挑戦する行動力を身につけました。国際的なコミュニケーション力も高まりました。何よりも将来の夢やビジョンが明確になり、具体的なアクションへと動き出しました。

 

生徒の成長ストーリー発表

7 期アドバンス生の増井菜奈美さんは、アドバンス生としての1年間で成長したことが2 つあると発表しました。
1つ目は周囲を見て行動する力で、「授業の時間に司会としてみんなを引っ張ったり、レクリエーションをしたりして、みんなの反応を見て進めていけるようになりました。自分にしかできないサポートの仕方や進行の仕方を見つけられました」
 2つ目は「挑戦」で、前年度に最も自分に足りないのは挑戦することだと思っていたため、いろんなことに挑戦してみたと語りました。「ベンジャミン学校で習った『失敗OK!』という言葉がいつも頭の中にあって、失敗してもとりあえずやってみよう! と前向きに考えられました。普段の生活でも気持ちを切り替えて自分を上手くコントロールできるようになりました。どんどん挑戦することが楽しくなって自分の可能性を最大限に伸ばすことができた一年になったと思います」と発表しました。

 7 期生の飯野かすみさんは、高校の部活の先生や先輩が怖かったけれど、ベンジャミン学校の授業やワークショップに参加して視野が広がり、先輩に対しても「こういう人がいるんだな」と思えるようになったそうです。また、自分に対しても「ひねくれもので可愛くない性格だと思っていたけど、本当は明るくて人を笑顔にすることが大好きだと気づきました。緊張して人と話すのも苦手だったけど、人と話すことが大好きだとわかりました」と発表しました。

 

保護者から見た生徒の成長
 坂本まなみさんのお母さん、坂本みずえさんもまなみさんの成長を見守りながら感じたことを発表しました。「親への不満を言わなくなり、感謝の気持ちを伝えてくれるようになりました。修学旅行のお土産にも心のこもった手紙を添えてくれたり、最近では私が悩んでいると、『話を聞こうか』と友達のように話しかけてくれるようになりました。幼いころから自分のことは置いておいて、相手のことを気遣いすぎていた子ですが、自分の気持ちをはっきり伝えられるようになりました」と話しました。

 

自己肯定感を高める教育
ベンジャミン学校では、生徒の主体性を重視し、自己肯定感を高める教育を行っています。 生徒たちが自らプロジェクトを企画し、実行することで、成長や夢の実現をサポートしています。ひとりひとりが抱える課題や悩みに寄り添いながら、脳教育を活用して自ら解決できるような力を養っていきます。
 また、ボランティア活動などの社会体験を通して生徒を成長へと導きます。実社会で活躍する様々な分野のスペシャリストを「メンター」として任命し、支援やコンサルティングを行っています。
 メンター講義では、職業観・勤労観を磨くことができます。社会参加活動プログラムでは、公共性の意識を高め、社会の一員として参画し貢献する姿勢を育てられます。
 全国各地の学習館での「脳教育授業」や、自宅で受講できる「オンライン授業」も充実しています。
 また、韓国にあるベンジャミン学校とも連携し、将来の世界を担うリーダーとしての国際感覚を養います。