6月15日は「地球市民の日」。一般社団法人ECO(イーシーオー)では、地球市民の日に合わせてインスタイベントを行います。また、この6月15日に合わせて毎月15日を「地球の日」としています。全国の各地域でクリーンアップ活動を展開し、かけがえのない地球に感謝しながら、身近なところに落ちているごみを拾っています。また、YouTubeの「Earth Citizens TV」チャンネルでは、「地球」をテーマにしたライブ配信を行い、地球と共に元気になるための様々な情報を配信しています。
■1日何回、地球のことを考える?
みなさんは、1日何回、地球のことを考えますか?「たまに星を観察したりはするが、自分が住む地球のことをあえて思ったりはしない」という人も多いでしょう。でも、もし地球に住む77億人ひとりひとりが、今よりもっと地球を思い、考えるようになったら、私たちの未来はずっと明るくなることは間違いありません。
地球は私たちの家です。私たちはいつも地球を使う側で、水も空気も自然もいつまでもそこにあるものと思い込み、感謝することを忘れていました。自然を壊してたくさんのものをつくっては、海や山に捨てていました。そうして地球を汚してしまいました。
■まずは足元のゴミを
私たちの住む日本列島には平野が全体の2割程しかありません。人が住む場所は限られています。日本の人口1億2000万人の人が1個空き缶を捨てたら、すぐに平野は埋まってしまいます。人が行かないところにはゴミはありません。目の前にある空き缶をみんなが、まずはその1個を拾えば、すぐにきれいになってしまいます。
まずは足元のごみ、自分の住む地域のごみを拾うことが、地球市民としての第一歩になります。
■異常気象と飢餓
1992年のブラジルのリオデジャネイロでの「地球サミット」から今年で30年。この間にも気候変動による砂漠化や、それによる食料不足が一段と進みました。国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は、「極端な気象」が増加し、「10年に1回」くらい起こっていた異常レベルの高温の発生頻度が、「10年に2.8回」に増えたと警告しています。
世界中では年間1000万人近くが、餓えのために生命を失っているとも言われています。生きていくために必要な栄養が慢性的に不足している「飢餓人口」は、約7億人とも推計されています。猛暑、干ばつ、洪水など、地球規模での異常気象や、絶えない内戦、紛争などが原因です。
■飽食スタイルを見直す
一方で、先進国では食糧は余っています。「世界的には飢餓より飽食の方が多い」とも言われ、米国では成人の6割が太り気味、3割以上が肥満状態(BMI30以上)です。BMI25以上が肥満とされる日本の場合、肥満率が成人男性で33%、成人女性で22%となっており、増加傾向にあります。
食物の偏在によって世界では「飢餓」と「飽食」が二極化し、自然の摂理から遠ざかっているのです。飢餓の苦しみを想像し、自らの食のスタイルを見直すことも、地球市民としての大切な使命です。
■「生かされている命」に感謝
人類の長年の活動により変わってしまった地球環境を元に戻していくのは、簡単ではありません。政府や企業だけでなく、一人一人の市民が自分のこととして考え、行動していくしかありません。
ECOでは、限りある自然と資源を大切にし、浪費せずにできるだけリユースするなどの様々なライフスタイルを提案しています。生態系の基礎である共存している生物の存在を知り、それらの「命」の価値を学び、さらに「生かされている命」に感謝する活動も進めています。
■地球瞑想
「地球の日」の活動では、地球瞑想も行っています。落ち込んで元気か出ないとき、困難を乗り越えるパワーか出ないとき、やる気がわかずだらだらしてしまっているとき・・・。そんなときに地球をイメージすると、困難から抜け出すパワーが得られます。
自分のエネルギーが地球につながっている――。そんなイメージを持ちましょう。そうすれば、必ず何かを成し遂げる、という気力が回復します。