自律神経を整えて夏の疲れ解消

最近、なんだか体調がすぐれない、疲れがとれないという人は、自律神経が乱れているのかも。体を左右にねじる体操で背骨まわりの緊張をほぐし、自律神経のバランスを整えましょう。暑くて運動する気になれない人でも、ゴロゴロしながら簡単にできます。

 

■自律神経と背骨の関係
夏バテの要因の一つとされるのが自律神経の乱れ。自律神経は、心臓を動かしたり、発汗を促したり、血圧や胃腸などの体の働きをつかさどる神経で、夏になると、バランスを崩しやすくなります。

自律神経は、背骨と深い関係があります。人間の背骨は24個の小さな骨がつながってできています。その骨の中に自律神経の束が通っています。背骨をゆるめて緊張をとることで、自律神経を整えることができると言われています。

 

■脊柱起立筋
カギを握るのが、脊柱起立筋と呼ばれる筋肉です。名前の通り、背骨をまっすぐに支える筋肉で、背骨に沿って走っています。

脊柱起立筋は、寝ているときも、座っているときも、立ったり歩いたりしているときも、背骨を支えるために力を出し続けています。そのため、とても疲れやすいです。

脊柱起立筋が疲れると、背骨が曲がったり、肩や腰のコリや痛みを起こしたりしやすくなるだけでなく、自律神経にも悪い影響を与えるといいます。ときどき脊柱起立筋の緊張をほぐし、疲れをとってあげる必要があります。

とりわけ私たち現代人は、デスクワークなどで座っている時間が長いです。同じ姿勢をとり続けていると、脊柱起立筋などの腰まわりの筋肉が疲労します。

 

■筋肉でゆがみを防ぐ
腰痛を予防するためにも、背骨まわりの筋肉をケアすることは大切です。

人間には個人個人の姿勢のゆがみがありますが、筋肉を鍛えると筋肉が天然のコルセットのような働きをして、骨を固定し、ゆがみを防いでくれます。骨が少しゆがんでも筋肉が元に戻す働きをしてくれるのです。

 

■背骨をゆるめる
ブレイン体操「足を左右にねじる」では、あおむけに寝た状態で両足を上げ、左右にひねります。腰や骨盤周りの緊張をとり、背骨をゆるめることができます。自律神経の通り道がほぐれ、バランスが整いやすくなります。また、深層筋(インナーマッスル)を鍛えるのにも役立ちます。

 

今月のおすすめ地球市民1分運動
「足を左右にねじる」