梅雨が明けて本格的に暑くなり始める7月、熱中症にならないように日ごろから体力をつけておきましょう。とても手軽で簡単な夏バテ対策の一つが、ジャンセンウォーキング。体力づくりに有効なうえ、姿勢を整える効果があります。腸が動き、血液の循環もよくなります。
熱中症は予防が大事です。小さなお子さんや高齢の方、体調がすぐれない人、肥満の人、あまり運動しない人は熱中症にかかりやすくなります。普段から運動して汗を流しましょう。
■脚光を浴びる「歩行」
現代人は、慢性的に運動不足になりがちです。もともと人間の体は、運動するように作られています。しかし、生活が便利になるにつれ、消費するエネルギー量が大きく減りました。そして最近、ウォーキングが注目を集めています。これは、スマホやパソコンの普及で「座りっぱなし」の生活を送る人が増えたことと関係しています。21世紀の私たちは、運動不足どころか、「歩行不足」の状態に陥っているのです。
歩かない生活が続くと足腰が弱り、血流が悪化。冷えやすい体質になります。腸も活力を失い、便秘になりやすくなっています。とりわけ夏場になると、冷房の効いた室内にこもる時間が長くなるため、運動不足・歩行不足が顕著になります。
■数字の「11」のように歩く
そこでおすすめなのが、ジャンセンウォーキングです。左右の足を数字の「11」のように平行にして、ひざを真っ直ぐ伸ばしながら歩く健康法です。下腹部の丹田に力が入り、体にエネルギーが蓄積されます。さほど体温が上昇しなくても汗をかきやすくなります。汗をかけば皮膚の表面から気化熱が奪われるため、体温の上昇を防げます。汗をかきやすくなれば熱中症になりにくくなります。
今月のおすすめ地球市民1分運動「ジャンセンウォーキング」
<やり方>
1.まっすぐ立った姿勢から体を1度くらい前に傾け、体の重心を足の裏の湧泉におく。
2.足を踏み出すとき、足の指まで力を入れ、つま先は数字の11の形になるようにする。
3.体の重心が「湧泉-丹田-胸-脳」で一直線になるようにつなぐ。
4.歩くとき、足の裏の刺激がそのまま脳に伝わるという意気込みで元気よく歩く。