新緑の季節には無気力、無関心、無感動を感じる人が多くなるといわれています。とりわけ5月の連休明けになると、メンタル面の変化を訴える人が増えます。いわゆる「5月病」です。ゴールデンウィーク明けの心の変調は、ふだんストレスにさらされている人ならどなたにでも起こりえます。ストレスをためすぎていないか、一度、ご自身を見つめてみましょう。
5月病というと、新しい生活をスタートさせて間もない新入社・新入学のフレッシュマンが経験するもの、というイメージが強いです。期待に胸膨らませて臨んだ新年度。それが1か月過ぎたころ、仕事や環境への適応の疲れに加えて、仕事や学業で自分が期待していた内容と現実のギャップに悩む人が出てきます。そんな心の葛藤で気分が落ち込みやすくなります。
でも、こうした心の変調は、年度がわりに環境の変化がなかった人でも経験しやすい症状です。春から夏へと近づくにつれて社会全般が急に活動的になり、気候もめまぐるしく変わるため、ストレスを感じやすく、ホルモンや自律神経のバランスが崩れやすいせいなのかもしれません。特にきちょうめん、まじめ、責任感が強い、自己向上心が強いといった性格の人が抱えやすいトラブルとも言われます。
こうした負の症状を防ぐには、何よりも「ストレスをためない」ことが大切です。ストレスをゼロにするのは無理かもしれません。ストレスをそのまま溜め込まず、その都度、解消していきましょう。
そこで、おすすめなのが「つま先たたき」です。両足のかかとをそろえた状態で、つま先どうしをコンコンとぶつける、といういたって簡単な動作です。あおむけに寝るか床に脚を伸ばして座り、つま先を両側に開いたり、閉じたりします。足首だけ動かすのでなく、脚全体を根元(つまり股関節)から回すのがコツです。
現代人は、気エネルギーの流れが滞りやすいです。とりわけ下半身に停滞しがちです。つま先たたきで下半身を刺激すると、頭にたまっていたエネルギーが下のほうに流れます。それによって、ストレス状態に陥っていた心と体が解放され、リフレッシュされます。ぐっすり眠りやすくなります。
今月のおすすめ「つま先たたき」
<やり方>
仰向けになり、足をそろえる
かかと同士をつけた状態で、脚全体を動かし、つま先を叩きあう
100回からはじめて、だんだん増やしていく
※寝る前に布団の上で行って、そのまま寝るのもおすすめです
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