周囲の環境にも変化をもたらす「人間の脳」

2018年1月9日 ecs_admin 0 Comments

年末年始のお休みが終わり、ふだんの生活に戻ったものの

「なんだか脳がうまく働いていない」と感じていませんか。

そんなときこそ、私たちの脳の本質に意識を向けたいものです。

 

言うまでもなく、脳は人間を構成する器官の一つです。

しかし、心臓や肝臓、腎臓など他の器官とは決定的に異なる面があります。

それは、脳を取り換えると、人そのものが変わってしまうということです。

 

地球上には無数の生命体が存在していますが、あらゆる生命体の器官の中で、

人間の脳ほど高度で複雑なものはありません。

 

韓国グローバルサイバー大学のジャン・レヒョク教授(脳教育)によれば、

人間の脳の大きな特徴の一つは、経験や訓練によって発達し、機能が高まるということです。

「脳の可塑性」という原理により、新しく始めるのは難しいけれど、

繰り返し入力されると熟練した学習構造をもつことができるのです。

 

他の脊椎動物の脳は、時間が経っても、周囲の環境に大きな変化をもたらしはしません。

これに対して、人間は頭の中に思い浮かんだ「想像」を「現実」にするという

創造的な能力によって、時間の流れそのものが環境に大きな影響を与えます。

 

年齢を重ねると、思考の柔軟性が低下し、新しいことに対する好奇心が少なくなる、

という現象をよく目にします。

多くの人はそれを避けることができない「老化現象」としてとらえます。

 

しかし、ジャン・レヒョク教授は、思考の柔軟性の低下は、

脳の発達スピードの低下や老化のせいだけではなく、「意識」の問題が大きいといいます。

「日々の生活に退屈さを感じるとき、今の状況に安住するとき、

ワクワクすることがない人生だとあきらめるとき、脳細胞は消滅していき、

私たちの脳機能は弱くなる」のです。

 

最も大事なことは、心の持ちようです。人間の脳の本質について、

よく認識していることも重要になります。