3月は、弥生(やよい)と呼ばれます。
「いやおひ」とも読みます。草木が生長していくことを意味します。
春が近づき、草木がいよいよ生い茂り、小さな虫たちもうごめき出そうとする状態を指しているとされます。
美しい響きがある言葉ですね。
春はすべての生物が活動を始める季節。
カエルにトカゲ、ヘビ、地虫…冬眠の動物、虫たちが土中から出てきます。
地上だけでなく、天上でもしし座、おおくま座などが夜空を駆け上がります。
地球のダイナミズム
とりわけ3月6日は「啓蟄(けいちつ)」です。
大寒、立春、雨水と続く二十四節気の一つ。
地中の虫が冬ごもりから目覚めて地上にはい出してくる日とされています。
そんな春先の地球のダイナミズムを感じるために、私たち人間も外に出て自然と触れあいたいところです。
市街地では気づきにくいですが、小さな生命は、寒暖を繰り返す中でも鋭敏に暖かさを感じとり、
懸命に春を告げています。
エネルギーを受けながら瞑想
コロナウイルスに気をつけながら、自然の中でひとり静かに自分自身と向き合う時間をもってみましょう。
自然のエネルギーをたっぷり受けながら瞑想することにより、
コロナ禍でのストレスや不安が和らいでいくでしょう。
必ずしも遠いところにある山や野原や海に行かなければならないのではありません。
家の近所にある公園や散策路でもいいのです。
日光、木、水、風を感じられる場所、ひらけた空を眺められる場所、土を踏める場所など、
いろいろ候補はあるでしょう。
生活にスピリチュアリティを
自然に親しむのは、私たちの生活にスピリチュアリティを吹き込むうえで、とてもよい方法です。
私たちも、自然の一部です。
地球という大きな生態系の中で共に息づき生きていく、一つの生命体です。
そのことは、多くの人が知識としてはわかっているでしょう。
しかし、知識にとどまるのでなく、全身の細胞と感覚で体験することが大切です。
本当に自分が自然と一つだと感じるとき、別々だと思っていたすべてが一つにつながります。
意識の大きな統合を体験することができます。
利己心から抜け出す
自然に親しむときに、自分の利己心やエゴから簡単に抜け出せるのを体験されたことがあると思います。
考えが複雑でまとまらないときや感情が高ぶったとき、スニーカーのひもを結び、
自然の中を歩いたことはありませんか?
燦々と降り注ぐ明るい陽射しの中で爽やかな風にあたりながら、
胸のモヤモヤを吐き出したことがあるのではないでしょうか。
自然の中を数十分歩くだけでも、高ぶっていた感情や考えがふと静まり、
心が明るく軽くなります。
現実は何も変わっていないのに、自分の心一つの変化によって世界が異なって見えるのです。
このように自然は、私たちの考えや感情をクリアにし、本来の「自然な」状態に戻してくれる力をもっています。
自然の中にいるとき、私たちは最も自然になります。
自然のエネルギーをたっぷり浴びて瞑想しながら、本来の自然な状態、
太陽のように明るい心を取り戻しましょう。
すると、周りの人にも社会にも地球にも明るいエネルギーを放つことができるようになります。