今月のおすすめ「足を前後に揺らす」
美脚トレと免疫力アップを兼ねたブレイン体操「足を前後に揺らす」を紹介します。
立って足を前後に揺らすだけ。とても簡単です。股関節と足の経絡がほぐれ、血液と気エネルギーの循環がよくなります。寒波襲来とともに風邪や感染症の中でもボス的存在であるインフルエンザが本格的に登場するのはこれから。体を動かして、自然治癒力を高めましょう。
う~、寒い。朝晩、冷え込みが厳しくて、台所に立つと足先から冷えが脳天に伝わってくる・・・。なんて日々を送っていませんか?
この季節、「手足が冷えて、夜眠れない」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。冷えは万病の元。心身のバランスを整えて、冷えを絶つ方法の一つが、ブレイン体操の「足を前後に揺らす」です。
<やり方>
1 両手を腰にあて、右足を上げて、つま先を立て、前後に揺らす。
2 前後に揺らすことを1 回とし、20回繰り返す。左足も同様に行う。
※ひざを伸ばした状態で揺らします。
※ふらつくときは、壁に片手をついて行っても大丈夫です。
冷えと血流
そもそも冷えはなぜ起こるのでしょうか。
血液の流れが悪いのが原因の一つだと言われます。冷えには、外から寒を受けた場合と、体のエネルギー不足や病気をした後など、その人の体調からくる場合の二つがあります。大切なのは、自分が冷え性かどうか、体質を知ることです。
ひじやひざなど、体の痛い分を温めると症状がよくなる人は「寒証」、つまり冷え体質。しかし、頭痛や肩凝りで悩む人の中には、自分の体の冷えについては自覚がない人が案外多く、中でも若い人ほど無自覚な傾向があります。
「気」と足のツボ
冷え体質の改善のポイントになるのが、東洋医学で重視される気エネルギーです。気は健康を増進させ、病気の治癒に役立つとされます。気とは、人間と自然とを成り立たせている、生命および物質のエネルギーをさしています。気が人間の生命力、活動力にも影響して、体内の経絡にしたがって運行しているのが「内気」で、経絡上の穴から放射されるのが「外気」です。この穴を「ツボ」と呼びます。
「第2の心臓」と言われる足には、体のさまざまな器官とつながるツボがあります。足を温めて血行をよくするフットバス(足浴)は、足のツボから全身を温める冷え対策の一つです。今回取り上げたブレイン体操の「足を前後に揺らす」も、足を股関節の根本から動かして、全身をぽかぽかにします。
冬に高まる感染症リスク
冬は体の調子をこわしやすく、病原菌にたいする抵抗力が全般的に弱まります。空気の乾燥で呼吸器官の粘膜も傷みやすくなり、感染症を引き起こしやすくなります。
さらに、窓を閉め切った密閉した部屋にとどまる機会が増えるため、お互いに病原菌を移しやすくなります。そもそも、感染症のウイルスの多くは、生存していくうえで冬の環境が適しています。運動だけでなく食事や睡眠にも気をくばりながら、冬の健康づくりに努めましょう。
また、寒くなると血管が収縮して血圧が上がりやすくなるので、筋トレなどをするときは、十分に準備運動をして体を温めてから行いましょう。