冬は風邪をひく人が増える季節です。風邪の原因といえばウイルスですが、インフルエンザなどの風邪ウイルスは乾燥時に増殖するため、空気が乾いていると、人の体内に入ってきやすくなります。冬場は、ウイルスや細菌を遮断してくれるはずの喉も乾燥するため、体内に風邪ウイルスが簡単に侵入します。
しかし、ウイルスが入ってきても、それを撃退する免疫システムがしっかり機能していれば、風邪をひくにくくなり、また風邪をひいても早く回復できます。免疫力をアップして冬に備えましょう。
冬におすすめのブレイン体操「肩のストレッチ」を紹介します。
首や背中をゆるめ、肩をリラックスさせる動作です。免疫力を高めて、風邪の予防に役立てることができます。
風邪に効くツボ
このストレッチを行うと、「大椎」(だいつい)のツボが刺激されます。大椎は、背骨の上部のほうに位置するツボで、頭を前に倒したときに出っ張っているところのすぐ下にあります。
大椎が活性化すると、首の周辺の「気」が充実します。その結果、背骨に沿った気の通り道である「督脈」(とくみゃく)の流れがよくなり、全身のエネルギー循環がよくなって体を温かく保つことができます。
風邪をひいてしまったら
日ごろからブレイン体操を実践することで免疫力や自然治癒力が徐々に高まっていきます。しかし、風邪をひいてしまったかもしれないというようなときには、大椎のツボのあたりにカイロを貼るなどして温めるのも効果的です。体を温かく保つことで免疫力はアップします。
冬の肩こりにも
また、冬は寒さのために身をすくめて筋肉が緊張し、肩がこりやすい時期でもあります。「肩のストレッチ」をすると、体の前面がよく伸び、緊張していた胸が開きます。前方に倒れていた背骨も、まっすぐに戻り、首が頭部の重さから解放されます。
すると、肩がラクになり、肩こりの軽減につながることが期待できます。姿勢が改善されることにより、メンタル面でも気分が前向きになり、呼吸も深く楽になります。
肩のストレッチをやってみよう
1.ひざをつき、両手を前についてライオンの姿勢をとる。つま先は立てる。
2.お尻を引いてかかとの上に乗せる。胸をできるだけ低くして床に近づけ、上下に8回反動する。息を吸いながら、胸椎2番を刺激するように上体を低くしてキープする。