
高橋尚美さんは、幼稚園の教諭や保育士の経験を活かし、
現在、高齢者デイサービス、児童放課後デイサービス、保育所、育児サークルなど、
10か所以上でブレイン体操の指導をしています。
ブレイン体操で「自分のことを愛する時間を体験してもらいたい」という思いで体操指導を続けているという高橋さんにお話を伺いました。
ブレイン体操の指導を始めたきっかけはなんですか?
わたし自身の体質を改善したかったのがきっかけでブレイン体操を知りました。続けていくうちに、
出ていたお腹が引っ込んで体質も改善されました。首や肩や背中が楽になり、血のめぐりがよくなったことを体感し、
その効果をよりたくさんの方々に伝えたいと思うようになりました。
長年、保育士をしていたので、まず子ども達の心と体のバランスを整えたいと思いました。
また、性格がしっかりしていた2人の親戚が、認知症になりだんだん症状が進んでいく姿を見て、とても悲しくて辛い思いをしました。
そういった経験からたくさんの人に体、心、脳の健康に向き合ってほしいと思い、ブレイン体操の指導を始めました。
親子で一緒に体操でスキンシップ
どんな方に指導していますか?
赤ちゃんからご高齢の方、また障がいのある方々まで、幅広く伝えて、皆さんに体を感じてもらっています。
参加した方から「体を動かしてスッキリした」「お通じがよくなった」「肌がきれいになった」など喜びの声をいただいています。
「親子のびのびブレイン体操」では、BHP(頭と手足から自分のヒーリングポイントを見つけ、
指で押すなどしてケアするセルフヒーリング法)でお母さんの疲れている部分を具体的に探して、
その部分がほぐれるオススメのブレイン体操をお伝えしています。
また、日頃から家でも自己管理できる「地球市民1分運動」をお伝えしたりすることで、
お母さん方からの信頼感が高くなり、以前よりも距離間が縮まりました。
「就労支援B型施設」の皆さんは、自分の体を眺める観察力が素晴らしくて、
体の変化をよく感じられるようになっています。以前よりもイキイキとして体力もつき、変化を喜んでいただいています。
ブレイン体操のほかに取り入れていることはありますか?
レクリエーションのひとつとして脳を活性化する遊びを取り入れています。左右の手で違う動きをしたり、
左右クロスする動き(右手で、左の耳、肩、ひじ、膝をタッチ。左手で、右の耳、肩、ひじ、膝をタッチなど)をしたり、
場を和ませてからブレイン体操を行なうようにしています。
また、BHPで自分の体がいろんな所とつながっていることや、体が変化することをさらに感じていただいています。
地球市民として意識していることは何ですか?
すれ違う人に私から挨拶をしたり、道で気になったゴミを拾ったり、小さなことからアクションしています。
人に会って健康法をお伝えしたり、SNSも活用して、持続的に地球のことを意識づけてもらうために情報をシェアしたり、
気づいたことを発信しています。誰もが願っている「地球平和」「いつまでも健康に!」「みんな笑顔で過ごすこと」の
話をすると共感してもらいやすいです。
ブレイン体操を通じて体の変化を感じることで共感や喜びの声をいただいています。
地球市民として意識していることは何ですか?今後の目標は?
地球市民運動の「人生120年プロジェクト」のように、
人生の最後の瞬間までイキイキと元気でいられる体づくりを目指していきましょうとお伝えしながら指導しています。
トレーニングをしていくことで、たくさんの方に、「自分の体と心と脳は、つながっている」と体感していただきたいです。
少しでも「自分のことを愛する時間」を体験していただいて、自分で自分を幸せにできる方々を増やしていきたいと思います。
そして、ブレイン体操の指導ができる方をもっと育てて、ブレイン体操が、社会に根付くように伝え続けていきたいと思っています。
高齢者の方に体操指導