人生の成功を目的とした教育制度は、一方で不安や虚しさを避けられないシステムとも言えます。ECOでは、創造的な人、人間性を回復した人、知恵のある人を育成する新しい教育を提案しています。地球市民ムーブメント「教育」部門のひとつ、日本ベンジャミン人間性英才学校をご紹介します。
ECOが運営している日本ベンジャミン人間性英才学校は、自分の夢を探す10代のためのオルタナティブスクールです。自分の夢や進路を模索し、なりたい自分になるために、創造的な活動を主体的に行う体験型のオルタナティブスクールです。プロジェクトの企画・実行や様々な社会活動を自主的に行いながら、自分と向き合い、人間性英才としての5つの徳目を身につけ、自分の人生を自分で創造するグローバル人材・地球市民リーダーへと成長していきます。
そんなベンジャミン学校は、教育の本来の目的である「自己実現と人格的な成熟」による生徒一人一人の価値実現を目指し、2014年韓国にて設立されました。日本においては2016年春に開校し、今後はニュージーランドでも開校予定です。
ベンジャミン学校は「5無」と「5つの徳目」を特徴としています。一般的な学校にはある「校舎・教科授業・テスト・成績表・宿題」の5つがありません。校舎や科目といった枠にとらわれることなく、地域社会と世界を学び舎とし、様々な出会いや体験活動を通して自ら学ぶことを重視しているからです。また「創造力・包容力・集中力・責任感・忍耐力」といった5つの徳目をもとに、体も心も健康で、脳をよく活用する人間性を養う(高める)学校です。
ベンジャミン学校の在学生・卒業生には様々な生徒がいます。高校や大学と並行して行う生徒、高校や大学を休学して1年間ベンジャミン学校に集中する生徒、働きながら行う生徒、また一般の学校には通いにくい生徒・・・。様々な状況の生徒がいますが、共通しているのは「自分のしたいこと・夢や進路」を見つけ、それを実現していく力をつけたいと思っていることです。「夢を見つけたい」または「夢はあるけど実現する自信がない」 そんな方を日本ベンジャミン人間性英才学校は応援しています。
磯貝さんは日本生まれハワイ育ちの帰国子女でした。15歳の時に日本に帰国しましたが、当時は日本語も上手く話せず、通信制のインターナショナルスクールに通っていました。そんな時、ベンジャミン学校に入学し、国や言語を越えて私たちが一つであるという地球市民意識に感動し、この意識を多くの人に伝えようと、苦手だった語学学習に自主的に取り組み出しました。「苦手なものにはチャンスがある」と思い、英語や日本語のスピーチ大会にも出場しました。現在は韓国語とポルトガル語も勉強し始めて、将来の夢は国連で働くことだそうです。
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鈴木くんは県立高校に通い、地域ボランティアや生徒会長を行うほど、積極的に活動する優等生でした。しかし、自分に100%自信が持てず色々やってみても、「これだ!」という夢がわからなかったそうです。しかし、農業やヒッチハイクなど、周りの友だちがしたことのないようなプロジェクトにチャレンジすることで自信がつき、またやりっぱなしではなく自己省察をすることで、「社会の役に立つ会社を設立する」という大きな夢が見つかりました。
砂崎さんは友達とのトラブルがきっかけで学校に通えない不登校の女の子でした。入学当時は笑顔も少なく本人も「あの時は人間不信で、外出するのが辛かった」と話していました。しかし、ベンジャミン学校の仲間たちや先輩たちと過ごすうちに、壁を作っていたのは自分だと気づき、勇気を出して少しずつ自分を表現するようになりました。卒業後の彼女は、昔から興味があった演劇を学ぶため、大学に進学する予定です。
青少年の抱く夢をサポートし、地球市民リーダーを育成している日本ベンジャミン人間性英才学校は、現在5期生を募集中です。各地で体験会や説明会、またオンラインでの説明会も実施しています。
体験会・説明会一覧はHPをご覧ください。