校内で麻薬、暴力、殺人が起こるという教育環境だった中米エルサルバドルの教育を変え、平和の文化を醸成した功労を認められ、地球市民ムーブメント提唱者の李承憲学長(グローバルサイバー大学)が9月12日(現地時間)、エルサルバドル政府最高賞であるホセ・シメオン・カニャス賞を受賞しました。
この賞は、人間の社会的、教育的、科学的、そして博愛主義の大きな実践をした自国民と外国人に授与されます。特に、人間の尊厳を高めて守った偉大な行動に対して国家的な感謝を表するために授与される賞です。
エルサルバドルは内戦終結後、教育改革を進めていました。2011年から公立学校に脳教育が導入されはじめ、教師と生徒が脳教育によって心身の健康を取り戻しました。また、全国成績評価が最下位だった学校が脳教育導入後に数学分野で1位になるという成果を出しました。2017年末現在で、エルサルバドルの公立学校の約25%にあたる約1,200校で脳教育が実践されています。脳教育の効果と価値を体験したエルサルバドルの教師約500名が政府に推薦し、学校に平和の文化を醸成した功労を認められ、今回の受賞となりました。
李承憲学長は「2000年に国連本部本会議場で開催された国連ミレニアム世界平和サミットに参加し、平和の祈りを朗読しました。そのとき、決して祈りだけで終わらせない。平和を実践できるツールと方法を作って再び国連に戻ってくると誓いました。平和実践のためのツールが脳教育」とし、「脳教育は東洋の伝統的な精神文化と21世紀の脳科学の融合によって生まれた、弘益人間の平和哲学にもとづく脳活用技術で、体験的教育方法論を備えている」と説明しました。
エルサルバドルでは、麻薬や暴力で警察のお世話になっていた子どもたちが、警察と一緒に交通安全キャンペーンをするほどに変化し、地球市民ムーブメントを繰り広げています。