今回の地球市民インタビューでは、障害のある人もない人もともに自分らしくイキイキと安心して暮らすことのできる社会の実現を目指すという、生き方のデザイン研究所の遠山昌子さんにお話を伺いました。
Q.ECOでは地球市民ムーブメントの中の人間性回復の部門に力を入れていますが、生き方のデザイン研究所が考える、人々が備えるべき人間性とはなんでしょうか?
A.私たちが人材育成のプログラムで目標にしているのは「主体的に生きるチカラ」です。サービスや役割も一方的にあたえられるのではなく、どんなに環境が変化しても、自分らしくイキイキと生きるチカラを持っていることが大切だと考えています。
Q.生活の中で地球市民が実践できる、生き方のデザイン研究所の哲学の実践法は?
A.ともにのインクルーシブデザイン思考です。
※インクルーシブデザインとはユーザーとともにデザインする共創。これまでデザインのメインターゲットから除外されてきた、高齢者、障害者、外国人などといった人々がデザインプロセスに参加して、サービスや製品を開発、設計していく手法。
Q.これからの計画、夢を教えてください。
A.障害のある人もない人も「ともに」暮らしやすい社会を創ることです。具体的には、次の4つがあります。
1.全ての人が外出時に、携帯用のホワイトボードを持ち歩くのが当たり前の社会にする。
2.北九州市内のすべての小学校で「生き方のデザイナー出前」授業を実施する。
3.北九州市内のすべての市民センターで、交流ワークショップを実施する。
4.北九州市内で接客に関わる企業の社員研修を年間10社以上実施する。
遠山さんは地球市民について「適切な配慮をすることで障害がある人もともに生活できること。障害のある人もない人もともにみんなが幸せになるための社会変革に、福祉の分野で私たちは取り組んでおり、一人ひとりの価値を知り、お互いを大切にする地球市民であるという点では同じ想いです」と語ってくださいました。