第4回 『二十四節気 春』

 

3月6日は二十四節気でいうところの『啓蟄(けいちつ)』。「春の暖かさを感じて、冬ごもりしていた虫が外に這い出てくるころ」のことですが、先日は、出てきた虫も引っ込みそうなくらい寒かったですね。

 

この二十四節気とは、太陽の位置を基準に1年を24等分した季節の分け方で、中国から伝来したものです。そのため日本のものとは少しずれがあり、ま た日本自体が南北に長く、北と南では2カ月も差があるそうなので、なかなか肌で感じる季節とぴったりとはいかないことも多いようです。

 

しかし、自然の営みを太陽によって15日ずつに区切り表された自然の変化は、先人たちの観察眼と智慧を感じさせませんか?
・立春 2月4日頃  この日から春が始まる。
・雨水 2月19日頃 氷雪が解けて水になり、降る雪も雨になるという意味
・啓蟄 3月6日頃  冬眠中の虫が目覚め、外に出てくる
・春分 3月21日頃 真東から太陽が昇り真西に沈み、昼と夜の時間が等しい。彼岸の中日
・清明 4月5日頃  春の暖かな日差しを受け、天地万物が生き生きとし「清浄明潔」になる
・穀雨 4月20日頃 全ての穀物を潤す春の雨の意味。種まきの時期。

もうすぐ『春分』です。それまで陰気が多かった自然界の気エネルギーが、この日を境に陽気の方が多くなってきます。「暑さ寒さも彼岸まで」。寒さも峠を越し、日ごとに暖かくなっていきます。
私たちもエネルギーを陰気なエネルギーから陽気なエネルギーにチェンジするにはもってこいの季節。
春風のエネルギーに乗ってチェーンジ!!!

 

追記 「彼岸(ひがん)」とは春分と秋分を中日とし、前後の各3日をいいます。中日に先祖に感謝し、残る6日は、悟りの境地に達するのに必要な6つの徳目「六波羅蜜」を1日に1つずつ修める日とされています。

 

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