楽しみながら貢献する~人々と企業の意識が広がることを願って
ジャングルサポートクラブ 代表 吉野 朝(あさひ)さん インタビュー
・創立目的、哲学ときっかけ
日本とアマゾンの架け橋となって、アマゾンの先住民の生活を支援、伝統の復興と保護を通してアマゾン熱帯雨林の自然環境を保護し、人類の健康に寄与することです。
1992年にブラジルのリオネジャネイロで行われた地球環境サミットに、ジャングルサポートクラブ創立者でもあり父親である吉野あきらが参加し、アマゾン熱帯雨林の現地の方々のうったえを聞いて、今プロジェクトをしているパウイニ自治区に家族で移住したのがきっかけです。
・地球環境、健康、システムなどの問題に対する考えや解決策は?
現在、世の中は貨幣文化によって動かされていて、すべてが経済に左右されています。その中で利益のみを追求する企業より、社会の課題を解決する企業が増えれば、世の中の問題は減るでしょう。そのような目的をもって活動している企業に対して、国や国連がサポートするような社会システムに代わってゆくべきだと思いますし、一般企業も利益を世の中に還元する責任を果たすのではなく、世の中に貢献することが存在目的の企業になるところまで意識を広げる必要があると思います。
・これからの計画や夢は?
今現在、ジャングルサポートクラブが関わっているパウイニ自治体は30世帯ほどですが、自然に負担をかけない技術をつたえ、現地にある事務所をもっと大きくして300人、3000人が関われるようにすることをしてゆきます。そうすることで先住民たちが出稼ぎにいかなくでも自分たちの住んでいる土地を守ることができます。
このプロジェクトは私の代で終わることではなく次世代まで伝えていくべきものだと思っています。そして、日本国民が全員コパイバマリマリ(アマゾン熱帯雨林の神木:自然治癒力を高める効果がある)を通して、アマゾン熱帯雨林を守る意識をもてるようになることが目標です!
・活動内容は?
ブラジルの奥アマゾン熱帯雨林のパウイニ自治区に事務所をもち、自治区の採取組合と協力して熱帯雨林の神木からでる樹液コパイバマリマリを始め、多種の薬草、野生のカカオなどを輸入し、石鹸、歯磨き粉、食品などに製品化して日本で販売するフェアトレードを行っています。また、同自治区内の学校をPTAと協力して、物資、施設修理、増築などの支援もしています。
・地球市民の皆さんに伝えたいことは?
すべての社会問題に向き合う企業によくありがちなことが、かわいそうとか、何とかしなきゃという義務感ですが、それより、活動が楽しいから、物が自分にとって良いから、気に入っているからというような感じで気軽にやってゆくほうが長続きするし、よいのではないか思います。楽しみながらやってゆきましょう!!!