前回まで、三回連続で自己管理トレーニングをお伝えしました。
( 一回目 止感、 二回目 調息、 三回目 禁触 )
今の学校教育の主流は、記憶することです。面白いかどうかに関わらず、
とにかく記憶してテストで試されて、また記憶して。そのパターンを掴んで
要領よくやると褒められたり認められたりするし、 逆にどうしても面白くないと
自分の感覚通りにすると、それが素晴らしい何かを産み出す可能性があっても
あまり評価されず、世間で言う良い学校にも入れません。
学校教育で身につけるのは、記憶力を通した忍耐や、とっつきにくくても
まずは学んでみるという姿勢でしょうが、でもそれができるのは全体の5%くらい
(学校で全くコンプレックスを持つことなく勉強を楽しめた人の割合)です。
学校だけの問題ではなく、問題だらけの社会にいるので、まあ一事が万事、
当然かもしれません。
といって、じゃあ問題を放置しておく、小手先だけを変える、それもまた
大変なのは同じです。
変えるのはエネルギー、出発点となる心から発せられるエネルギーを
変えることですね。
心のパワーをどう育てるか、それがつまり自己管理です。
そのための教育を学校で受けていませんので、最初は戸惑いや恐れが
湧いてくるかもしれません。ダイエットや禁煙も、やろうと決めるとすぐに
感情の中からアンチパワーが大きくなります。無理! 嫌だ! できない!
どうせムダ、めんどくさい・・・などなど。
そこで、希望を絶えず自分に与え続けることが必要になります。
自分をよく管理し、成長させていくために、学校勉強の延長で勉強しなくちゃ、
というマインドを一旦置いて、身体で体感していきましょう。感じることが希望に
なります。
1 Jigam -(止感)
感情を止める、思考を止める。
→ 身体を通してエネルギーを感じる感覚を練習する。
2 Joshik -(調息)
伝統的なエネルギー瞑想の用語。調整 + 息(呼吸)。
→ 今の心の状態と呼吸と意識的に合わせる訓練。呼吸を感じる。
3 Geumchok -(禁触)
避ける + 触れる。接触を避ける。
→ 何があっても心を乱されないための訓練。澄んだ意識を感じる。
この三つは、Change提唱者、脳教育の第一人者、一指 李承憲 氏が
繰り返しいろいろな場面で伝えていることです。繰り返す、ということは、
つまり自己管理の究極的なこと、もうそれ以上でも以下でもない、
それしか言い様がない、ということですね。
繰り返しトレーニングを続けることによって、自分を管理し、楽しむ
パワーがでてきます。そうなるにつれ、身体の不調も少なくなっていき、
いつの間にか健康になっていくことでしょう。
砂糖を控える必要があるのに食べてしまう人に、砂糖がダメだといっても、
それは本人が一番よく分かっていることかもしれません。自分を管理する
心の力が減退しているので、繰り返し食べてしまいます。
私たちが先ずすることは、その心のエネルギーを変えていくことです。
誰かがやってくれるのは、自分でもできる、という希望や方法を与えて
くれることまで、です。
(そうした希望を与え続けてくれる人に出会えることは、とても幸運な
ことです、自分で自分を諦めなければ、きっと出会えるでしょう。)
この三つのトレーニングは、三位一体、自分を高めていくための
伝統的かつ、脳教育の最先端でもある、自分磨きです。
素晴らしいセンサーを秘めた、偉大な物体である私たちの身体。
よく使って、よく感じていきませんか?
Comments are closed.