ベアウォークで体幹を鍛えて冷え対策

体幹を鍛える「ベアウォーク(熊歩き)」のトレーニングを紹介します。四つん這いになって、前に進むというシンプルなエクササイズです。体が冷えて困っている人におすすめです。

 

ベアウォークは体幹トレーニングの一種です。体幹トレーニングとは、体の深層部の筋肉(インナーマッスル)を鍛えることで、姿勢を矯正しバランスの良い体を作る運動です。ファンクショナル・トレーニングとも呼ばれています。「ファンクショナル」とは「機能的」という意味です。

 

今回紹介するベアウォークは、短い時間で年齢や運動能力に関わらず効率的かつ誰でも気軽に行えるのが魅力です。その人個人に合わせて強度が調整できます。ゆるやかな動きながらしっかり鍛えられます。

 

そもそも筋肉が少ないと、代謝が悪くなって冷えやすい体質になります。最近は、体脂肪などは標準以下だが筋肉も少ないという人も多いです。中には社会人になってからほとんど運動をしていない、という若い人も少なくありません。そうなると、年齢とともに冷えが悪化しやすいです。

 

ベアウォークでは、筋肉をつけると同時に、腹筋と骨盤を軸にした全身のバランスも整えます。四つん這いの状態でいると、体が自然にバランスを取ろうとします。それによって腹筋と体の奥の方にあるインナーマッスルが強化されます。腹筋が意識できるようになります。

 

短時間でもしっかりと全身を意識しながら動かせます。シンプルな動作ですが、関節や筋肉を大きく動かすので、これだけでも汗ばんでくるでしょう。続けていくことで全身のバランスが整い、姿勢も良くなります。筋肉がつくと代謝もアップし、ダイエットも期待できますよ。

 

ゆっくりと進めば、スロートレーニング(スロトレ)になります。スロトレでは通常の運動と比べて成長ホルモンの分泌が活発になり、少ない負荷で大きな効果が得られると言われています。

 

健康寿命を延ばすには、介護を必要としない体づくりが大切となります。筋肉の衰えで、介護が必要な状態となったり、寝たきりの生活が続いたりすると、認知症などの発症リスクが高まるといわれています。日常生活の中にストレッチや運動を取り入れ、元気に動ける体を維持しましょう。

 

 

<ベアウォーク>

1.四つん這いになる

2.前に10歩進む(歩数は調節可能)