子どもたちが描く「将来の夢」

 

今の子ども達は、夢を持っていないとよく言われています。

小学校キャリア教育の手引き(改訂版)」にも、このように書かれています。

第1章 キャリア教育とは何か

(1)子どもたちをめぐる課題
子どもたちが育つ社会環境の変化に加え、産業・経済の構造変化、雇用の多様化・流動化等は、子どもたち自らの将来のとらえ方にも大きな変化をもたらしている。子どもたちは、自分の将来を考えるのに役立つ理想とする大人のモデルが見付けにくく、自らの将来に向けて希望あふれる夢を描くことも容易ではなくなっている。

 

「先生になりたい」「サッカー選手になりたい」「モデルになりたい」など夢を話す子もいれば、「夢がない」、「何がしたいかわからない」と言う子どももいます。子ども本人が悪いわけではなく、小学校キャリア教育の手引きにあるように、将来の夢を描くことが困難な社会環境になっているのだと感じます。

 

 
そこで、いりなか教室では、日本経済新聞の「しごと図鑑」を活用して、教室内に掲示しています。掲示しているだけで子ども達は、自然に目を向けています。仕事をしている人へのインタビューからどんな仕事内容なのかの説明もあり、興味を持てるようです。先生から教えられてするのではなく、自ら読むことで彼らなりに得るものがあるのでしょう。

毎月、更新すると必ず見るようになりました。そんな中、夢がないと言っていた子も、「見つけたいと思う」「仕事は決めてないけれど、将来どんな生活をしているかは描ける」と前向きになっています。ブレインスクリーントレーニングでも、自分の将来の姿、夢をイメージできるようになってきました。将来の自分を描いている子ども達を見ていると、これから成長していく姿がとても楽しみになります。

 

 

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