大きな成長のため中心に集中 ~忠~


2014090201

三つの愛 孝・忠・道 の紹介の二回目。
今回は、《忠》 についての詳述です。

子供が、人対人として親を愛するようになって、次にあるグループ、組織、
国などを愛するようになっていきます。僕の学校、私の国、それらを自然と
応援したりします。お兄ちゃんの学校=ガンバレ、のように。
それらの集団は全体像が目に見えないけれども、なぜか愛していきます。
英語ではロイヤル・ハートと呼ばれる、忠誠心が働くことですね。。。
その強烈な体験を、私たち日本人はつい70年ほど前に持っています。
主義主張・賛否はともあれ、愛の発達の第二ステップです。

以下、米国Change サイトのブログより、一指 李承憲氏の記事をどうぞ!

  自分より大きくなるため
中心に集中する ~忠~ 

    ~ To Grow Bigger than Yourself, Focus on the Center

一指 李 承憲

20140902

最近、韓国映画史上で最も壮大な時代劇ものの映画を観ました。
「鳴梁 ~渦巻く海」と題されたその映画は、韓国のおよそ4分の1の人々を動員し、1億ドル以上を稼ぎました。
この映画は、主人公・李舜臣将軍が当時の王によって冤罪で投獄されたにもかかわらず、命をかけて成しうる自国の人々に対する最高の愛という、壮大な行為を描写したものです。
将軍は海軍からわずか12隻を受けただけで、日本から攻めてきた300隻の大軍を迎え討ち、そして勝ちました。
映画を観て、私は李舜臣将軍の忠誠心にとても感動しました。戦いに入る前に、彼は感銘的なことを語ります。
「我々がこの戦いにも勝つとは思わない。実際、この戦いは、我々の死に場所だ。
さて、もしこの戦いを避けたら、生き延びることができるか? 国民や捕虜のどれほど多くが、日本軍によって情け容赦なく殺されたのだ? 戦う代わりに、殺された人々と同じような状況の死を迎えさせることなのか? どちらの死を選ぶのだ?
恐れているのは君たちだけではない。私もまた恐れているのだ。だが、我々が本当に命を賭けて戦うなら、恐れを勇気に変えるなら、我々は勝てるのだ…。この戦争では、生きようとする者が確実に死んで、死のうとしている者が生き残るだろう」確かに、私たち自身より偉大な、愛する何かのために生きて死ぬとき、自分のために生きるだけより多くを果たすことを必要とし、またそれが本当に生きることです。ある組織や国家、あるいは主義主張のための忠誠心として偉大な愛を表わすときとき、我々は成長し、意識が拡がり、ハッキリと何者かになっていきます。この種の愛は、【忠】と呼ばれています。

それが最終的な、無条件の愛ではないのですが、【忠】は家族愛から最も大きな愛に向かう、愛の次のステップの一つです。見ることも聞くことも触れることも決してできない、個人的な経験を超えた概念へと、私たちを連れて行きます。

インターネットや携帯できる多くの機器が与えられてきたこととの関連を感じますが、人々はより個人的になり、【忠】を忘れました。それはもう時代遅れの概念のようです。私たちの電子的な繋がりは、国境や集団のアイデンティティなしで世界をより流れるようにさせています。この流れの良い影響がある反面、愛の許容量と能力を成長させる【忠】の訓練をする機会は、結果として失われました。

【忠】は特に、中心点や中心軸に意識を向けることを学ぶ機会になります。繁栄するためには、どんな組織であっても、そのメンバーは組織に忠実なことが必要です。それは、太陽のまわりを地球が回るように、組織の中心のまわりを皆が回転すべきだということを意味します。

その中心とは、組織の法則、組織全体の目的、組織のリーダーから成ります。これらの三つは、弱くなった組織の中核がなくても、組織のバランスをとります。組織の誰もがいつでも心に中核を保っているなら、思考や活動を中心に合わせているなら、その組織もそのメンバーも成功するでしょう。その組織内の人々もまた、うまくやっていくことができるでしょう。

李舜臣将軍のように、人生を国や主義に捧げた英雄が、歴史を通して大勢いたこと、これは大事なことです。ただ、ある組織のための愛を示すことで自分自身を大きくすることは、日常生活での小さな行いでも成しうるのです。組織の必要性と求めること、中心を毎日心に保つこと。それが私たちよりも偉大なことの公益のためにどんな役割をするのか、愛をどのように表現するのか、教えてくれます。そしてプロセスのなかで人々の人格と高貴さが高まっていくことになるでしょう。


 



2014090202

 

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