英雄はどこにでもいる


2014091605

英雄、ヒーロー、
日本では古来からの言葉として豪傑というような表現はありましたが、
一人の英雄をつくりだすより、皆で仲良くまあまあ平均的に、という空気の方が
強かったかもしれません。
寄らば大樹の陰、なんて言葉もあるくらい・・・。
さらにその大樹は、ある一人の人物というより、ある会社、社会の流れ・常識を
指すことが多いでしょう。

でも一方では、絶えず技術革新を進めてきた技術者や、自分磨きに精進してきた
リーダーたちも少なからずいます。目を転ずれば、いつも子どもや孫たちのために
コツコツ何万回もの食事を作ってきたお祖母ちゃん、天災があっても何とかして
食べ物を作ってきたおじいちゃんもいます。地道にできることを重ねていった、
名も無き人格者たちも多くいらっしゃることでしょう。

2014091602

今、地球全体の危機の時代に、
寄るべき大樹もなく、社会は激流の如く変化しています。
かつての独裁者のような英雄を望むのではなく、私たち一人一人が英雄になる
時代だともいえます。一人一人が内に秘めた大樹の力を引き出せる時代です。
心の内にある、『みんなのために何かしたい』 『人の喜ぶ姿が嬉しい』 という
パワーを解放できたら、どれほど素晴らしいでしょう。

以下、米国Change サイトのブログより、一指 李承憲氏の記事をどうぞ!

  英雄はどこにでもいる 
             ~ Everyday Heroes

一指 李 承憲

2014091603

毎年9月11日、米国へのテロの日は、この惨劇の恐怖を思い出させます。
しかしまた、私たちに日常どこにでもいる英雄の強さを思い出させます。ユナイテッド航空93便の乗客たちは、ペンシルベニア州の何もない野原に飛行機を降下させるために自分たちの命を捧げて、本来その便が突撃するはずだった建物の人々を救い、また世界貿易センタービルの内部へ人々を探すために駆けつけた人々、生存者を探し出すために集まったボランティア全員、さらに多くの人々が、請われたわけでも具体的な報酬があるわけでもなく、救出のために集まったのです。
こうした悲劇は、不幸なことに歴史を通して繰り返し起こっています。
また一方で人類は本来、利他主義(altruism ⇔ egoism利己主義)を秘めた存在だと感じさせます。それは韓国語でHongik spirit (弘益精神)と呼ばれています。この精神は、私たちの本当の性質=本性から発している神聖なものです。

人類全てに弘益精神がありながら、時として、安定・認定・支配の欲求がこの生来の性質を超えてしまいます。社会や宗教は、このベースとなる大きな欲求を克服し、お互いが調和して生きる助けとなるよう、それが良いと定めることについてのモラルを教えてくれます。しかし、助けになるとはいえ、このガイドラインは自分の外側から押し付けられます。私たちは社会や宗教の中での評価が欲しくて、ただ社会の中に居場所が欲しくて、人々の後を追いかけているだけかもしれません。あるいは、天罰への恐れや罪の意識を避けるためにするのかもしれません。

他の人のことを思いやったり、何かを与えたりすること、時には自分自身へそうしたことをすることさえ、それは常に美しく、私たちが成長していくのを助けてくれます。しかしながら、根底に恐怖心や罪の意識があって何かをすると、成長していくこと・人格や特に精神から程遠いところへと連れていかれます。
恐怖や罪意識は、私たちのエネルギーの流れを妨げ、明るい精神が内から外へと輝くことを邪魔してしまいます。

ヨガや気功、または瞑想のようなエクササイズを日々していくことは、純粋なエネルギーを体内に蓄えることに役立ちます。それは体を通して流れ、神聖な精神で自分が満たされることの助けになるでしょう。十分に満たされれば、それは自分から溢れ、そして自然と他の人々も助けたくなるでしょう。そうするためのより強い肉体・感情とエネルギーのキャパシティを持っていきます。なぜなら、それらのエクササイズが無限のエネルギーに接近させ、安心を感じるようにします。そして、惜しみなく人々に与えながらも、エネルギーを管理していることが分かるでしょう。

2014091604

良い話に聞こえますか?
ただ、一人でするのは簡単ではありません。
お互いの成長を助ける人々を集めてコミュニティを作るか、そうしたコミュニティを見つけるかして、そして弘益の意味についてお互いが思い出せるようにしていくと、一人でするよりはるかに簡単でしょう。他の知らない人がそうしているときも、お互い協力しあうことが容易です。

私たちが日常生活のなかで弘益精神を行動で示していくならば、一人一人が世界の変化のための力となります。そして私たち一人一人には、いつか誰もが持つ内なる神聖さのエッセンスを当然のように表現していくよう、個人と社会と変化させていく責任があります。
私たちが手を組んだパワーは、テロリズムを時代遅れにします。人間の精神の偉大さを思い出させるための悲劇を、私たちは必要としません、なぜなら、偉大な精神は命の全てを満たすのですから。


 


2014091601

 

 

 

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