あるネイティブアメリカンの古老が残した言葉だそうです。
常に死と隣り合わせの戦場でもなく、また生死を知らず己れの運命のまま
生きる動物でもなく、淡々と死と向き合う。それは、本当に人生に満足して、
また、肉体を離れた後のことを恐れない愛の深さが必要かもしれません。
死以上の劇的な学びはないでしょう。その学びを、キチンと
迎えるために、どんなことが必要か。また、どんな気付きを得ていくのか。
米国Changeブログより、メメント・モリ ~ な記事をどうぞ!
私たちは永遠に生きる存在ではないと知っています。
遅かれ早かれ、体と意識は、別れます。
たいてい、そのことについて思考するのを避けようとします。けれども、自らの死としっかり向き合うことは、自分の人生をより良く管理していく助けになります。
自分がいつか死ぬと考えることで、何が最も困惑することか、もし人々にそう尋ねたら、答えの多くは愛されることからの分離だと言うでしょう。友人知人の世話をすることや、家族を危険から護ること、みんなの喜びを共感すること、そうしたことから切り離されると考えるのは、とても苦しいことです。
旅立つ前に、つまり生きているうちにキチンと配慮しておくことで、離れていく不安を軽くできるでしょう。心配するかわりに、以下の配慮をご参考にしてみてください。
遺言をつくる
大げさな弁護士も、法律用語の多用も必要としません。ほとんどの場合、ただシンプルな遺書が必要なだけです。価値あるものや資産の目録、誰に何を与えたいかのリストを作成しましょう。もちろん、あなたのポテトチップ野球カードのコレクションは遺産ですとも。それが自分にとって意味あるものなら、価値があるのです。心を楽にするための遺書なのですから。
でも、忘れないでください。そのリストを作成しながら、旅立つ前の自分の人生をより楽にもしているのです。どんな問題が生ずるか、どんな遺産が誰の元で最もよく活かされるか、しっかり予測してみましょう。図書館やインターネットで、遺言を書くための参考資料を見つけられるでしょう。
やりたいことリストを遺贈する
遺言に加えて、個人的なやりたいことリスト(To-Do List)を残したいかもしれません。全く手が回らなかったけれども、でも本当に望んでいたこと、自分の夢、完成させたかったことをリストにしてみましょう。描きかけの絵画、リビングルームのリフォームなど、これまで親しく付き合ってきた人々は、どうすればいいか、どんな色がいいか、きっと分かってくれることでしょう。リストだけ残し、あとは委ねてみましょう。
不要なものリストも書く
同じノートで、自分にとって何がそれほど重要ではないか、書き残しておきましょう。チャリティーに出すもよし、ゴミにするもよし、というようなリストがあることによって、残された人々の労をとても軽くすることができるでしょう。例えば、母にとってお気に入りだったはず、と娘が思い込んでいた古ぼけたセーターがリストにあれば、安心してそれを捨てられます。人々は、勝手に決めつけます。気持ちをちゃんと遺しておきましょう。
自らのメモリアル作家となる
誰かに対して、常に言いたかったことや、あるいは知っておいて欲しかったこと、だけれども勇気がなくて、時間や機会に恵まれなくて、言い出せなかったこと。そんなことがあるでしょうか。さあ、機会は溢れるほどあります。相手に危害を加えるのでなければ、何を失うことがあるでしょう? こうしたことをすることで、まだ生きているうちに言うだけでなく、実際に行動するよう作用するに違いありません。ちょっと想像してみてください。「あの人が生きているうちに知りたかったなあ」という嘆きを、「言ってくれて嬉しいよ!」に置き変えることができることを。
葬送を選ぶ
もし死んだあとの肉体の扱い方まで決めたければ、一般的な葬式や埋葬に変わる、可能な代案を考慮しておきましょう。近年では、家庭内の葬式から自然埋葬まで、葬式の準備を親類縁者や地域コミュニティに取り戻しつつあります。
どこに、埋葬されたいでしょうか。もし火葬なら、どこに遺灰を撒かれたいでしょう。どうしたら一番快適なのか考え、身近な人々と共有することです。
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