第12回 『二十四節気』

 

今回は、私たちになじみ深いようで、あまりよく知らない『二十四節気(にじゅうしせっき)』について、お話します。

春分・夏至・秋分・冬至や、立春・立夏・立秋・立冬など、私たちの生活の中で良く耳にします。
天気予報の時には、必ず出てきますね。
これは、この二十四節気から来ています。

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二十四節気とは、一年を太陽の位置によって、24等分したもの。
もともと古くは、太陰暦(月の満ち欠けを基にした暦)を用いていましたが、太陰暦では一年が約354日で地球の公転周期より約11日短く、季節の周期は地球の公転周期と関連するため、太陰暦では季節がどんどん、だんだんずれていきます。

 

そのため、季節とのずれを調整し、特に農作業の目安として用いるために、二十四節気が作られ、太陰太陽暦となりました。

 

節気の名称は、太陽の黄道上の位置を基準にしてつくられているため、実際の気温的な季節とはずれているのが正直なところ。
立春を過ぎてからでも寒いですものね。

 

しかし、太陽からの気運は確実に春になっています。
日の出が早くなり、日の入りは遅くなりました。
随分、日が長くなってきましたよね。

 

それと、二十四節気は中国から輸入されたものなので、中国の気候を元にしているので、日本の気候とは合わないものをあります。
それを補うために、日本独自の「雑節」といわれる季節の区切りも一緒に用いられます。
土用、八十八夜、入梅などがそれです。

 

ちなみに太陽の位置は、春分が0度と基準になっており、そこから15度ずつに区切られ、一つの季節で6つの節気で成り立っています。

 

春は、立春(2/4頃)、雨水(2/19)、啓蟄(3/6)、春分(3/21)、清明(4/5)、穀雨(4/20)。
名前を見るだけで、季節がどんなかわかる感じがしますね。

 

本当に日本って、四季があって、すてきだなと思います。
今は、だんだん季節感が薄れてきていますが、この季節感を大切に伝えていきたいものですね。
 

 

 

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