人間にも取引きがあります。
身体としての人間の取引は動物と同様でしょうが、
人間には自分を見る、という意識があり、自分自身との
取引きがあります。

自分の価値、自分との取引、
Change 提唱者の一指 李承憲氏の記事をどうぞ！

これは大事なことです。他人から高く評価されたいという願望がありすぎて、もっと大切な、自分が自分をどのように評価するのかということを、見失ってしまうかもしれません。私たちには本質的な価値があり、それは家族や社会から教えてもらうこともなく、ひたすら自分で見つけていくしかありません。家族や社会も、どうしたらいいか、なぜ個々に自分の価値に目覚めるべきなのかを、教えることはありません。

社会は、与えるか取るかという取引の価値を理解しています。取引をする際、どちらが与えるか取るかの実体が決まり、それが値札となります。交渉もあり、さらに変わることもあります。取引とは、物質の世界での繁栄には肉体が必要で、気分がいいと感じるには感情が必要だということです。

しかし、どれほど多くの所有物があろうとも、たとえ良い仕事や素敵な彼氏がいようとも、何かを失った感じが依然としてあるものです。その喪失感を感じるとき、孤独だと感じるとき、それこそが自己の感覚、目的の感覚、つまりは自らの価値を失ったことです。

最終的に、自分自身の価値と、価値があることへの確信を持っていなければ、自分自身が価値の中心にいないので、自身を管理できず、前進も進歩も自己の開発もできません。
これが問題の核心です。

これまで社会のなかに居住しながら、テストと評価によって絶えず猛攻撃を受けてきたので、自らの価値は社会が決定するままになっていました。社会的環境の内側へ自らの価値を置いてしまうことは、自分を社会的環境の奴隷にすることです。絶えず自意識過剰になり、自信を持てなくなります。自分自身の信念も持てません。

自らの価値に信念を持たずに、どうして自分自身を本当に愛せるでしょうか？
どうすれば自分自身を十分に評価できるのでしょうか？
自分自身を信じ、信頼するとき、ただ自分を愛せるだけです。
もし、自分を信じることなく、信頼せず、受け入れることもなければ、自分を愛していると言うことに何の意味がありますか？　本当に自分自身を知ることもなく、真の価値を認めていないから、そうした言葉の背後に誠実さがないのです。

自分自身にどんな意味がある？
それが、正面からじっと観る必要のあることです。

私たち人間は、そう問うことができます。なぜなら意識という能力のある脳を持つ存在だからです。他の動物とは異なり、距離をおいて自分自身を見ることができ、客観的に自分を理解しようとすることもできます。哲学者や賢人の実存的な問題を、自分自身に尋ねられます。例えば、「私は、誰ですか？」「私が欲しいのは何ですか？」、こうした問いは自分自身の絶対的な価値の発見のため、本質的に必要なことです。

このような問いかけに答えることは学問的な訓練ではなく、人生で蓄積してきた経験や知識だけで十分なはずがありません。私たちがしなければならないのは、感じることです。
内的な感覚を使って、自分の中心で純粋なエネルギーを体感することが必要です。特にハートチャクラ、胸で。
そこで何を見つけるかは、真の自分に、神性に、あるいは魂に、何を呼びかけるのか、です。そのエネルギーの感覚で、これまでの人生について考えることが必要であり、将来の人生を見つけ出すのです。その瞬間、自分に潜在していた偉大さに圧倒され、人生の目的の感覚を得ます。

その偉大さは、表現されるのを待っています。私たちがそれを表現すればするほど、意識はより大きくなり、そして、自らの価値を高めるでしょう。それが個人の成長です。

自分自身を成長させることは、自分を誉めて、讃えることから始まります。それは、肯定的な新しい情報の集中砲火を必要とします。自分自身の健康も幸せも平和も、自ら創造することができると自分に言い聞かせる必要があります。自分自身で与える称賛や誉め言葉は、他の人からのそうした言葉より大事なのです。

多くの時間も、お金もかかりません。すべきことは、ただ直ぐにやる、それだけです。
値のつけようもない、とても貴重なことです。