シャドウの関係 ~その2


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前回に続いて、シャドウ(自分の暗い側面)をどうすればいいか、
についてのお話しです。

しばしば、持てるものは何でも使え、と言われたりします。
特にビジネスチャンスを掴もうとする人々の間で。

確かに、私たちは、自らの暗部さえ、成長のために活用することですね。
もっとも、真っ暗な物置にしまいっぱなしでは使えません。
明るい日差しの元に出して、しげしげと眺めてみましょう!

では、続きをどうぞ!   (前回 「その1」 はこちら)

シャドウの関係 ~その2

  Bring Your Relationships Out of the Shadows

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店員に失礼なことをする人に胃がキリキリさせられる、スカートの短すぎる子が慎み深い生き方をしている人の心をひっくり返す、あるいは、ビール腹でフェイスペイントをした、汗まみれのスポーツファンたちが、耳元で騒ぎ立てる・・・
どうでしょうか。うんざりしたり、イヤ気が差したりしますか。

信じようと信じまいと、彼らによってもたらされたはずの不快だという感じは、投影、つまり私たち自身のシャドウをまさに示しています。

以下に、シャドウ(自分の暗い側面)との関係にあると言える五つを挙げてみます。


非難する

大切な書類をなくしたり、大事な取り決めが頭からスッポリ抜けたり、遅刻したりすることに対して、夫やら娘やら、はたまた同僚にいつも文句を言っていませんか。
それが自分をどんな感じにさせているのか、ちょっと見極めてみましょう。
それから、自分自身に正直になって、一日に何分くらい、あるいは何時間くらい、そんな気分で過ごしていたり、人に向かっていたりするのかも算定してみましょう。誰か周りの人が、自分のシャドウの一部を見せつけてくるとき、非難する心が出ます。


否定する

エゴの一部は、シャドウがあることさえ否定します。エゴは、自分が悪意など持たないと信じたいのです。意地の悪いことをやることも言うこともなく、また酷いことが起きればいいと密かに願うなんてありえないと思い込んでいたいのです。
今、これを読みながらソワソワしていますか。
しかし、シャドウは、自分の一部分です。完全に目覚めて悟りに至ったときは、もはやエゴがシャドウを区別しようとする必要はありません。


審判する

いつも何か審判して、誰かの文句を言ったり、嘲ったりすることがありますか。
まあそれは、彼氏がミカンの皮をむく方法であったりします。または、彼女の服の趣味がひどくないかとクラスメートに意見を求めたりして、そして彼女に対して自分が下した判断を検証したような気になるのです。
本当の自分ではないことは、心を苦しめません。
もし、誰か他人の習慣や個人的表現によってイライラしたり嫌悪を覚えたりする自分に気がついたら、自分でも知らずに隠してしまった自分のシャドウを発見するチャンスです。

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気に病む

自分の欲求や必要のあること、義務などを脇に置いて、まったくの他人のビジネスに首を突っ込み、その人がどこにいるか、何をしているか、何を考えているか、などに時間を割くでしょうか。他人にあまりにも多くのエネルギーを注ぐことは、人生やその目的に自分の魂は値しないのではないかと、自分のシャドウが恐れている徴候です。


嫉妬する

嫉妬は、求めるものは決して手に入らないという心配や、自分はまだまだ十分じゃないとするエゴからのシャドウのやり口です。健全なエゴは、他人の楽しみを称賛したり、それに刺激を受けたりして、自分自身にも同じことができないかと考えます。ところがシャドウは、例えば誰かが競技で賞を貰ったら、その人から取り去りたいと願います。それに対して健全なエゴは、どんなトレーニングをしたら同じようになれるのかを知りたがります。

さて、シンプルな書く訓練によって、シャドウを明確にした上でそれがハイヤーセルフと統合することを助けられるでしょう。
他人の行動や外見についての怒りや不安、悲しみなどを感じたら、自分のエゴが人に当てはめようとしていることを三つ書き留めます。
例えば・・・彼女のセーターは「薄汚い」 「派手」 「時代遅れ」
それから、これらの単語そのものが自分をどんな気分にさせるかを書き留めます。
「嫌だ」 「きまり悪い」 「孤独」
次に、何がそんなセーターを着たがるようにさせているかを考えて、書き出します。
さて、数分間、記したことに思いを巡らせ瞑想してみます。この訓練で、自分の反応の背後に本当は何があるのか、すぐに発見するでしょう。

シャドウが私たちの認識という光にさらされたとき、それはシャドウであることをやめ、文字通り、人生を覆う影となっている振舞いや信念化した制約ではなくなります。無意識の深みに住みつく代わりに、意識的な気付きの明るい場所に出ます。魂が行動を求める状況で自分自身を発見すれば、いつでも変化に対処するための代理人となってくれるのです。  (シャドウの関係 終了)

by Kim Alyce Steffgen

 

元記事はこちら

 

 

 

 

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