暑い毎日が続いていますが、皆様お元気ですか?
現代人は汗をかきにくい体になっていると言われています。
『汗腺の退化』 という現象があります。
働いている汗腺を 『能動汗腺』 といいますが、
汗をかかない人は能動汗腺の数が少なくなっているのです。
夏でも汗をかく必要がない環境で育った子どもが
『能動汗腺の減少』 ということに繋がっているそうです。
ヒトは生後2歳までの環境で汗をかかないと能動汗腺数が増えないことが
報告されており、70年代以降の冷房が普及している時代に
育った世代は、「汗腺の少ない人」になりがちです。
クーラーの普及により、汗をかこうとした汗腺が
その働きを止められてしまいます。
強制的に汗を止めるような生活をしていると、
体温調節をする必要のなくなった汗腺は、機能を衰えさせてしまいます。
汗をかかないのは、皆さんが思う以上に危険なことなのです。
血流が悪くなれば、必然的に体全体の機能にも悪影響を及ぼします。
汗をかかないのは、まさに万病のもとになります。
汗をかかないことで起こる悪影響
1.熱が体にこもって熱中症になりやすくなる
汗をかかないと、身体に熱がこもってしまうのです。
人間は汗をかくことで、熱を放散し、適切な体温を維持しています。
汗をかくことは、重要な体温調節機能の一つです。
2.低体温になり冷え症になる
冷えと発汗は深い関係があるのです。
冷えるから汗をかかないのではないのです。
体温調節は自律神経が命令して調節しているのです。
冷え性の人にはこの自律神経の調節作用が巧く行かない人が多いのです。
3.自律神経が乱れ、免疫力が低下する
低体温になると、体温が一定に保てなくなります。
こうなると自律神経自体の働きが低下し、
頭痛、肩こりがする、動悸や息切れがする、よく眠れないなどの症状があらわれます。
また、免疫力も低下し、風邪をひくなど感染症にかかりやすくなります。
4.太りやすく、痩せにくくなる
汗をかきにくい体質は太りやすい体質です!
代謝をして熱が出ても、汗腺が働いてくれないなら、
体の方はしかたなく代謝の回転数を落として熱をできるだけ
出さないように自衛的に対応します。
つまり汗をかかない状態が続くと、人間は低代謝状態になるということです。
5.体臭がきつくなる
汗が出ない生活を続けると、においやすい体質になります。
代謝機能が低下すれば、動物性脂肪の分解が不十分になり、
体臭につながるのです。
いざ汗をかいたとき、汗臭さが目立ちやすくなります。
良い汗をかくには生活習慣の改善が必要です!
☆まず何より運動!
ウォーキングやジョギング、水泳などの有酸素運動がいいでしょう!
1回につきできれば20分以上、それを週に1,2回のペースで行ってください。
☆エアコン
使うときも外気との温度差は5℃以内に抑えましょう。
☆半身浴
冷えていた内臓が少しずつ温かくなっていき、毎日習慣としてやっていくと、
血管も広がって少しずつ汗をかくことができるようになります。
☆発汗を促す食べ物
代表的なものはやはりショウガです。
その他、香辛料、それにローズマリーやバジル、ラベンダー、クラリセージなどの
ハーブ類を料理に使うのもいいでしょう。
気持ちよく汗をかいて健康なからだをつくっていきましょう!
よい一日をお過ごしください。
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